新型コロナウイルス関連のニュースで、ときどき出てくる単語に「基礎疾患」があります。
新型コロナウイルスは、感染したからといってすぐに重症化したり死に至るという病気ではありませんが、基礎疾患のある人ほど重症化しやすいということがわかっています。
そのような内容を話題にするとき、「基礎疾患」は英語ではどのように言えばいいのでしょうか。
「基礎疾患」に関する英語表現を紹介します。
基礎疾患は英語で何という?
英語記事やニュースでよく見かける「基礎疾患」の英語表現は、以下のようなものがあります。
- underlying medical conditions
- pre-existing health conditions
「基礎疾患」という日本語からの英訳として考えると「basic(基礎的な)」とか「disease(病気)」などといった単語を使いたくなりますが、そうではないのですね。ただ、日常会話の中では、「underlying disease」などといった表現も通じるでしょう。
健康、あるいは医療上の状態という風に考える方が、正しい英語表現に結び付きやすいようです。
上に挙げた表現以外にも「health issues(健康上の問題)」や「chronic(慢性的な)」のような英単語が使われることもあります。「chronic」に関しては、基礎疾患(underlying medical conditions)の一部として「chronic kidney disease(慢性腎疾患)」や「chronic lung disease(慢性肺疾患)」といった使い方をすることも多いです。
基礎疾患と新型コロナウイルス
英語圏ではよく、新型コロナウイルスに感染することで重傷化しやすい人について説明されています。イギリスでは、特にリスクが高い人たちは12週間の自宅待機が推奨されています。12週間とはとても長いですよね。
特にリスクが高い人々という表現で、このような言い回しが使われています。
clinically extremely vulnerable people
(臨床的に著しく脆弱な人々)
あるいは「vulnerable populations」という表記もありました。
基礎疾患を含む英語の例文
実際の英語ニュースや記事などでよく使われている文章を例文として紹介しておきます。
(心臓病、高血圧、糖尿病、慢性呼吸疾患やがんなどの基礎疾患を患っている人は、新型コロナウイルスによる症状が重症化するリスクが高い)
(基礎疾患によって、新型コロナウイルス重傷化リスクの高くなる人々のリストはこちらです)
(イギリスのNHSは、健康上著しく脆弱な人々に対して通知を出し12週間の自己隔離を推奨した)
基礎疾患に関する英語表現まとめ
新型コロナウイルス関連ニュースでよく見かける「基礎疾患」に関わる英語表現を紹介しました。
医療関連の言葉ですので、日常会話としてはあまり使う機会も限られてくるでしょう。でも、新型コロナウイルスはまだまだ話題に上がることが多いトピックスです。
いざというときに英語がサラッと出てくるように、「基礎疾患」という英語表現、覚えておきましょう。