「どっちでもいい」と日本語でいうシーンって、多いですよね。同じように、何か選択肢のある質問を英語でされた時、「どっちでもいいよ」と英語で言うには、どんな表現があるでしょうか。初心者でも使いやすい表現を順にまとめてみました。
I don’t mind.
(今夜はどっちが食べたい?魚、それとも牛肉?)
I don’t mind, what do you fancy?
(どっちでもいいよ。君はどっちがいいの?)
「I don’t mind.」を直訳すると、「私は気にしない」「かまわない」という意味になります。2つもしくはそれ以上の選択肢があるときのどんなシーンでも使える英語表現です。
よく似ている表現に「I don’t care.」がありますが、こちらは少しネガティブな表現になりますので、あまり使わない方が無難です。
It’s up to you.
(どっちのワインがいい?フレンチ、それともイタリアン?)
It’s up to you. You can choose.
(どっちでもいいわ。あなたが選んで)
次に使いやすいのはこの表現だと思います。英訳としては「あなた次第です」「あなたにおまかせします」という意味になります。選択するのを相手に任せるイメージです。
これは、英語ネイティブの日常会話でもとてもよく使われる表現ですし、使い勝手もよいので、このまま覚えてしまいましょう。
Either is fine.
(今日買い物に行くべきか、明日にするべきか?)
Either is fine. It depends how you feel.
(どっちでもいいよ。あなたの気分次第ね)
「Either is fine.」は2つの選択肢があるときに使える表現です。「どちら(の選択)でもかまわない」という意味になります。
選択肢が3個以上ある場合は、しっくりきませんので、注意が必要です。
It doesn’t matter./It makes no difference./It doesn’t make any difference.
(青色の下着とピンク色の下着、どっちが欲しい?)
It doesn’t make any difference to me.
(どっちも同じだよ、僕にとっては)
この3つの表現は、どれも「どっちでも同じ」「どちらでも変わりはない」という意味になります。
「自分にとっては」という意味を強調したい場合には、例文のように「to me」を加えます。
Anything will be fine./Everything will be good.
(どんなタイプのホテルに泊まりたい?)
Anything will be fine, as long as you are going to pay.
(どんなのでもいいよ。君が支払ってくれる限りは)
どんな選択をしても自分にとっては問題ない、という意味を表します。
通常は、選択肢が2つ以上の場合に使います。
「Everything will be good.」は「どんな選択肢でも問題ない」という意味になりますので、完全に相手に丸投げする表現になります。相手への信頼感を表すこともできますね。
「どっちでもいい」ネガティブに聞こえる英語表現
「どっちでもいいよ」といいたいときの英語表現を紹介してきました。このほかに、日本語に訳すると「どっちでもいい」という意味になるものの、どちらかというとネガティブなニュアンスになる表現もあります。
Whatever you want./Whichever you like.
whateverやwhicheverは、それ単体でも使えて「なんでもいい」「どっちでもいい」という意味になります。ですので、「あなたの好きなように」という意味になりますが、ぶっきらぼうな印象を与えてしまうかもしれません。
意味的には「どっちでもいい」というフレーズとして使えますが、相手を不快な思いにさせたくない限りは使わない方がよいでしょう。
As you like./As you wish.
これも、「お好きなように」という意味になりますので、「どっちでもいい」に似た表現です。しかし、相手を突き放したような風に聞こえてしまうので、場合によっては相手を怒らせてしまうかもしれません。
これらの表現は、映画やドラマでは使われたりするので、聞いて理解できるようにはなっておきたいですが、実際の場面で使うには注意が必要です。
自分の意見を伝えることも大切
日本人は比較的相手に遠慮してしまって「どっちでもいいです」ということが多いですよね。
でも、外国人相手の時には、自分の好みや意見をはっきり表現する方が好感を持たれることも多いです。特にビジネスのシーンで「どっちでもいい」を連発し過ぎると「決断力内「優柔不断」という印象を与えかねません。
相手のことを思いやることも大切ですが、ときには自分の好みや意見を表現することも必要かもしれませんね。
(赤ワインにしますか?それとも白ワイン?)
If you don’t mind, I would prefer to have red wine. Can we?
(できれば、赤ワインの方が好みですが、大丈夫ですか?)
という風に、控えめに自分の好みを主張することも可能です。
相手にすべてをゆだねるのでなく、お互いの好みを伝え合うことで会話が弾むこともありますよ。