本投稿は2021年10月にカナダからイギリスへ渡航したときに書いたものです。現在は、イギリス入国にあたり、PCR検査等の義務はありません。
当時義務付けられていた、入国後のPCR検査について、英語で書かれた結果を読んでいきます。
カナダからイギリス入国(2021年10月)
新型コロナウイルスの感染拡大予防対策は各国それぞれに設定されています。旅行者として入国する場合、イギリスが設けているルールは比較的ゆるやかといってもよいでしょう。
本投稿を書いている時点で、イギリスは各国をレッドとグリーンの二つの区分に分類しており、幸い私たちが住んでいるカナダはグリーンに属しています。
グリーンに分類される国からの渡航の場合、入国後の自己隔離の必要はありませんが、入国して二日以内にPCR検査を受けることが義務付けられています。
それで、私たちも入国した翌日、PCRテストを受けに行きました。
テストは、鼻と喉から体液を採取するタイプのものです。検査結果は48時間以内にメールで通知されるということでした。この場合、「48時間以内」は英語で「within 48 hours」と表現されます。
PCR検査結果をメールで受信
夫の母の家に滞在しているので、検査で陽性が出たらどうしようかと、ちょっと心配ではありました。検査結果はあらかじめいわれた通り、48時間以内ぎりぎりになってメールで受け取ることができました。
実際のメール内容を抜粋して、英語学習に役立つポイントをピックアップしてみます。
まずは、サンプルタイプとして以下のように記載されていました。
Sample type: Upper respiratory and nasopharyngeal swab
専門用語が並びますが、コロナウイルス(Covid-19)関連の文章を読んでいるとよく出てくる単語です。
- respiratory:呼吸器、呼吸の
- nasopharyngeal:鼻咽頭の
- swab:医療用綿棒のことをいいます。綿棒を使った検査もこの単語で表現します。
そして、ここからが検査結果です。
Your coronavirus (COVID-19) test result is negative. You did not have the virus when the test was done.
(コロナウイルス(COVID-19)の検査結果は陰性です。検査時にはウイルスに感染していませんでした)
検査結果が陰性であったことが通知されています。
さらに、検査時には「ウイルスを所持していなかった」ことをあらためて説明しています。
引き続いて、
You are not required to quarantine or take a day 8 test if you are travelling from a country not on the red list and meet the requirements of being an ‘eligible’ traveller.
(レッドリストに掲載されていない国から渡航し、「適格な」旅行者としての条件を満たしている場合は、隔離や8日目の検査を受ける必要はありません)
「You are」から「a day 8 test」までが主節となり、「if」以下の条件を満たす場合、自己検疫(quarantine)や8日目の検査(a day 8 test)を受ける必要はないといっています。
そしてその「条件」とは、「and」をはさむ2つの項目があり、
- you are travelling from a country not on the red list
- meet the requirements of being an ‘eligible’ traveller
以上2つの条件を満たしている場合に適応されるということになります。
eligible の意味と使い方
ここで注目したいのが「eligible」という単語です。
having the necessary qualities or satisfying the necessary conditions
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/eligible
(必要な資質を持ち、必要な条件を満たすこと)
日本語では「条件を満たしている」「資格がある」と訳されることが多いです。
More than 85 % of eligible people are fully vaccinated in Quebec, Canada.
(カナダ、ケベック州では、接種可能者のうち85%以上がワクチン接種を完了している)
「eligible」は公式な文章や文言に比較的よく登場します。私が以前住んでいた香港では、「eligible」よりも「entitle」の方がよく使われていた印象があります。ほぼ同意義として使うことができます。
I am eligible to vote in this country, but not eligible to be voted for.
I am entitled to vote in this country, but not entitled to be voted for.
(この国において、私は投票する資格は有しているが、投票される資格はない)
香港では、永久住民権を取得していたので、選挙で投票することはできます。でも、被選挙人として立候補する権利は有していません。
永久住民権を取得するにあたって上のように記載されていたのを覚えています。
普段の会話の中で頻繁に登場する単語ではありませんが、少しあらたまった記述やスピーチ、ニュースなどでは見かけることが多い単語です。
特に、コロナ関連ニュースでは上記のワクチン接種率に関して用いられることも多いので、この機会に覚えてしまいましょう!