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「あの夜、他の女と一緒にいたに違いない」過去の推理を表す英語表現Must have+過去分詞

英語

私が香港に住んでいたころ、空き巣に入られたことがあります。たまたま、私自身はそのとき旅行中でパスポートなどの貴重品はすべて自分で持参していたので、あまり大きな被害はありませんでした。

そんなとき、警察を呼んで被害状況をチェックしてもらったり、推理小説などで探偵がすでに起こった犯罪について推理を立てるときによく使われる表現が、「must+have 動詞の過去分詞」です。

過去の事象に対する推測や推理を述べる

過去に起こった事象に対して、「~だったに違いない」「~したに違いない」という推測や推理を述べるとき、英語では「must+have 動詞の過去分詞」を使います。「must+have」は口語では、「must’ve」と短く発音されることもあります。

この表現は、高校英語で出てくる文法で絶対覚えなくてはいけない文法ではありませんが、使えるとちょっと上級者っぽく聞こえます。それに、ネイティブは意外と頻繁に使うので、少なくとも聞き取れるようになっておくと便利です。

例えば、冒頭で述べた空き巣や泥棒のケースでは、

The thief must have broken into the house through the window.
(泥棒は窓から家に侵入したに違いない)

これは、単に過去形を使って

I think that the thief broke into the house through the window.
(泥棒は窓から家に侵入したと思う)

といってもいいのですが、文章のインパクトが違います。

上のような推理や推測は、ミステリー小説に出てくる探偵の推理場面にもよく使われますので、そのドラマチックな雰囲気を味わいたい方はぜひ、覚えておきたいですね。

日常的にも使える「~だったに違いない」

「must+have 動詞過去分詞形」は、ミステリー作品以外でも日常的にもよく使われます。たとえば、

She must have been very beautiful when she was young.
(彼女は若いころすごい美人だったに違いない)

こういわれると、女性としてはちょっと、微妙ですが。

最近仮想通貨の話題で盛り上がっていますね。仮想通貨は、Satoshi Nakamotoという人が書いた論文をきっかけにビットコインが発掘されるようになったといいます。ところが、Satoshi Nakamotoは行方をくらまし、今ではいったいどんな人物なのか誰も知りません。

そんな彼がビットコイン黎明期において、いくらかのビットコインを受け取ったのちに行方をくらましたという、仮想通貨界のミステリーがありますが、それに関して、

Satoshi Nakamoto must have made a lot of money.
(サトシナカモトは大金を稼いだに違いない)

ということもできますね。

確信のある推測

似たような表現に「might+have 過去分詞」という表現もあります。でも「must」を使うほうが、話し手はより確信の持てる推測を表しています。

先日アメリカの作家であり、シェフであるアンソニー・ボーデン(Anthony Bourdain)氏が、フランスのホテルで死体で発見されるという事件がありました。享年61歳、自殺だったと考えられています。世界のいろいろな国や地域から料理番組を発信していて、私も彼の番組を見たことがあったので、突然の訃報に驚きました。

友人の話によると、彼は一年のうち200日以上を出張(海外ロケ)に充てていたといいます。

He must have had a lot of pressure from his work.
(彼は、仕事上よほど大きなプレッシャーを感じていたに違いない)

黒に近い疑惑の英語表現「~したに違いない」

人生にはいろいろなシーンで人の行為を疑う場面があります。例えば、夫の不倫を疑っている妻は、ある日彼の不実の証拠を見つけてこういうかもしれません。

He must have been with another woman that night.
(彼はあの夜誰か他の女といっしょに過ごしていたに違いない)

一方、浮気が妻にばれたかもしれないと思っている夫は、こう思っているかも。

She must have read my LINE messages when I was having a shower.
(僕がシャワーを浴びている間に、妻はLINEメッセージを隠れ読んだに違いない!)

なにやら、修羅場が近い雰囲気ですねー。みなさんもお気を付けください…。

  

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