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「~以外に」という意味で使う「apart from」「except (for)」「besides」の違いと使い分け

英語

「~以外に」「~のほかに」という意味で使うことができる英語フレーズに「apart from」「except (for)」「besides」などがあります。

私も英語で文章を書くときによく使う表現ですが、それぞれにニュアンスの違いがあり、完全に意味が一致する表現ではありません。

今回は、「~以外に」「~のほかに」という意味として使うときの「apart from」「except (for)」「besides」の違いと使い分けについてまとめてみました。

apart from の意味と使い方

「apart」はちょっと面白い単語で、副詞や形容詞として使い「離れて」「別々に」などという意味になります。

以前のブログ記事でも紹介していますが、「fall apart」などというふうに使って「バラバラになる」を表すことができます。

My PC is falling apart.
(私のパソコンはバラバラになりかけている)

これを使って「apart from」という形にすると、「~のほかに」という意味として使うことができます。

Apart from him, all my colleagues are very friendly.
(彼以外の同僚は皆、とてもフレンドリーです)

Apart from London, we went to Cambridge.
(ロンドン以外では、ケンブリッジにも行きました)

Would you like to have something else apart from a cup of coffee?
(コーヒーの他に何かお飲みになりますか?)

A: How was your trip to Japan?
(日本への出張はいかがでしたか?)
B: It was not very straightforward to get to the city centre from Narita airport, but apart from that, everything was smooth.
(成田空港から都心に行くのは大変でしたが、それを除けばすべて順調でした)

except (for) の意味と使い方

「except」は、前置詞あるいは接続詞として機能し、「それ以外に」という意味を表します。

「except」単体で使う場合と、「except for」として使う場合、そしてどちらでもよい場合とがあります。

  • except ~の形で使う場合:あとに前置詞や接続詞が来る場合
  • except for ~の形で使う場合:あとに名詞(句)を置く場合*
  • どちらの形も使える場合:それ以外

*ただし、後ろに名詞(句)が来る場合でも、「except」の前にeverything, anything, all, whole, no, no oneなど、「物事を総括する表現」がある場合は、「for」なしで用いることがあります。

例文で確認しておきます。

She works every day except Sunday(s).
(彼女は日曜日を除いて毎日働いている)

He can eat anything except octopus.
(彼はタコ以外なら何でも食べられます)

You can park anywhere around here except in this parking lot.
(この辺りは、この駐車場以外ならどこにでも停められます)

Overall, she is happy with her new job except that she has to go to the office early mornings.
(全体として彼女は新しい仕事に満足している、ただし早朝に事務所に行かなければならないことを除いて)

They came in time except (for) him.
(彼以外、時間通りに来た)

She has good grades except for maths.
(彼女は数学以外は良い成績である)

besides の意味と使い方

「besides」は副詞あるいは前置詞として用い、「~以外に」「~に加えて」「~のほかに」という意味で使われます。

She can speak Spanish and Italian besides French.
(彼女はフランス語のほかにスペイン語とイタリア語を話すことができます)

Besides being careful with your diet, doing exercise is critical for your health.
(食事に気をつけるのはもちろん、運動することも健康には欠かせない)

I was not happy with my bosses from the beginning, and besides, it was not well-paid.
(私は最初から上司に不満があり、しかも給料が良くなかった)

Don’t you think you have something else to do besides sitting down and playing games?
(座ってゲームをする以外にやることがあると思わないか?)

何かに加えてさらにこれも…という場合に使えるのが、「besides」なのですね。

apart from と except (for)、besides の違い

日本語訳としては「~以外に」と訳すことができる「apart from」と「except (for)」ですが、違いもあります。

注意したいのは、 「apart from」はそのあとに来るものを「含む」場合と「含まない」場合とがあるのに対して、「except (for)」はそのあとに来るものを常に「除く=含まない」ということです。

Apart from octopus, she can eat all seafood. → タコを含まない
(タコ以外の魚介類は何でも食べられる)

Apart from octopus, we also had prawns and clams. → タコを含む
(タコ以外に、エビやアサリも食べました)

She can eat any kind of food except octopus. → タコを含まない
(彼女はタコ以外のどんな食べ物も食べることができる)

一方、「besides」は、「加えて」という意味なので、そのあとに来るものは常に含まれます。

Besides octopus, we also had prawns and clams. → タコを含む
(タコ以外に、エビやアサリも食べました)

「~以外に」という意味で使う「apart from」「except (for)」「besides」

今回は、「~以外に」という意味で使う「apart from」「except (for)」「besides」を紹介しました。

いずれも口語でも文章でも使えることができる、便利な表現です。

日本語にすると似たような意味になることもありますが、内容が少し異なる場合もあります。きちんと使分けできるようになっておきたいですね!

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