先日、義母に病院からの手紙がきました。すでに決まっていた病院の予約が、なぜかキャンセルされて別の日に予約しなおされていたんです。
その手紙を見て、義母はもちろん気分を害しており、その後、こういいました。
I was cross when I read the letter.
―――って、あれ?この場合の「cross」ってどういう意味だったっけ?
動詞「cross」の意味
「cross」は「わたる」「横切る」「交わる」などといった意味でよく使われる動詞です。いろいろな意味の中に、以下のような動詞の使い方もあります。
to annoy someone by not doing or saying what they want(相手が望むことをしなかったり、言わなかったりして相手を困らせること)
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/cross
「逆らう」「怒らせる」という動詞としての意味を持っているのですね。「annoy」と似た感じになります。
そして、これに関連した形容詞的用法もあり、
annoyed or angry
(イラっとした、あるいは怒った)
と定義されています。
ですので、上に紹介した義母のセリフは、
「手紙を読んだときはちょっとむっとしたわ」という意味になります。
「イラっとする」という意味の「cross」使い方
少し古臭い雰囲気に聞こえるという人もいますが、私の夫もこの用法の「cross」はたまに使います。
Don’t cross me.
と、私は実はよく言われます。ははは。
「怒らせないで」という意味ですね。こういわれるのは、たいてい、私がむっとして口を利かなくなったとき、彼の質問に答えなくなったときなどです。まったくもって、Cambridge Dictionaryの定義通りです。
あるいは、
Don’t get cross with me.
といえば、「私に腹を立てないで」となります。「Don’t cross me.」とは少しニュアンスが異なります。「Don’t cross me.」はともすると「上から目線」に聞こえることもあるので、相手を選ぶ方が賢明です。