「~が好き」というとき、「I like ~」を思い浮かべる人が圧倒的に多いと思います。
でも、「好き」を表現する方法は「like」だけではありません。
「into」は前置詞ですが、これを使ってあっけないほど簡単に「~が好き」「~にハマっています」を表すことができるのです。
今回は「~にハマっている」という場合の「into」の使い方を紹介します。
そもそも into ってどんな単語でしたっけ?
「into」は前置詞として働き、「~の中へ」という意味で用いられます。
何かの「中」であるということ、そして「その中へ入りこんでいく」という「移動」を彷彿とさせる単語です。
She came into the room.
(彼女が部屋に入ってきた)
この例文では、彼女が部屋の外から中へ入ってくる、その移動が示されます。
Chop up the cucumber into small pieces, please.
(きゅうりを細かく刻んでください)
上の例文のように、何かが別の状態へと「変化する」「変化させる」場合にも使われます。
また、何かに「ぶつかる」という意味もあり、
He bumped into his ex-girlfriend on the street.
(彼は道端で昔の彼女にばったり遭遇した)
なんていうこともありますね。
「ハマる」を表す into
いろいろな意味を持つ「into」ですが、辞書にはこんな意味も掲載されています。
enthusiastic about or interested in
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/into
(~について熱心である、興味がある)
つまり「~にハマっている」「~に凝っている」など、好きなものや興味のあることの前に「into」が置かれることがあるのです。
この意味で「into」を使う場合、「be into ~」「get into ~」という形でよく使われます。
「be into ~」の使い方と例文
あっけないくらいシンプルですが、be動詞の後に「into」を置いて、好きなものや凝っているものを述べることができます。
She is really into yoga.
(彼女はヨガに凝っている)
What were you into when you were young?
(若い頃、どんなことに夢中になっていたんですか?)
When he was younger he was heavily into Japanese manga.
(若い頃、彼は日本の漫画に熱中していた)
というふうに「heavily」を置いて強調することもできます。
「get into ~」の使い方と例文
「get into ~」という形で用いると「ハマる」「興味を持ち始めた」の意味になります。これは句動詞として辞書にも掲載されていました。
to become interested in an activity or subject, or start being involved in an activity
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/get-into-sth?q=get+into
(ある活動や対象に興味を持つようになる、あるいはある活動に関わり始めること)
例文で確認しておきましょう。
He got into J-pop recently.
(彼は最近J-POPにはまったらしい)
He was not enthusiastic at the beginning, but he got really into it in the end.
(はじめは乗り気じゃなかったけど、最後にはすごく夢中になった)
She is getting into football.
(彼女はサッカーにのめり込んでいる)
「夢中になっている」を表す into
何かが好き、興味があるという場合、「I like ~」あるいは「I am interested in ~」でもいいのです。
でも、「be into」「get into」というと、より深く「ハマっている」「夢中になっている」感じが出てくると思いませんか。
いずれの表現もとても簡単で覚えやすいと思います。
ぜひ、積極的に使ってみてください。ちょっとこなれた英語に聞こえてくると思いますよ。