「わざと」「故意に」を英語でいうにはどんな表現があるでしょうか。
以前、「たまたま」「偶然」「意図せず」に関する英語表現を紹介しましたが、今回はその反対の意味になります。
「わざと」「故意に」を表す英語表現を紹介します。
on purpose
ケンブリッジ辞書によると、
If you do something on purpose, you do it intentionally, not by accident
(事故ではなく、意図して行うこと)
「purpose」には「目的」「意図」という意味があるので、覚えやすいかと思います。
He made a mistake on purpose.
(彼はわざとミスをした)
They did not forget to take these things. They left them behind on purpose.
(これらは、彼らの忘れ物じゃない。彼らはわざと物を置いていったんだ)
intentionally
英英辞書には次のように定義されています。
in a planned or intended way
(計画された、あるいは意図された方法で)
「故意に」「わざと」という意味で使える表現として、とても使いやすいです。
I have no idea whether you did it intentionally or accidentally.
(意図的にやったのか、偶然やってしまったのか、全くわかりません)
He intentionally broke the plates to get people’s attention.
(彼はわざと皿を割って人目を引いた)
関連して「intend to do」といういい方もあります。「意図して~する」「わざと~する」という意味になります。
Were you intending to do that?
(意図していたのですか?)
We didn’t intend to hurt her.
(彼女を傷つけるつもりはなかった)
deliberately
「intentionally」と同意義として使えるのが、「deliberately」です。
Did you deliberately embarrass her?
(わざと彼女を困らせたの?)
また、この単語には「慎重に(=slowly and carefully)」という意味もあります。
Calmly and deliberately, she cut up the photos of him one by one.
(彼女は冷静に、慎重に、彼の写真を一枚一枚切り取っていった)
「deliberate」は形容詞として使うことができます。
- a deliberate foul 意図的な反則
- a deliberate insult 意図的な侮辱
あまりよくない事に用いられることが多いです。
「mean」の否定形で「わざとじゃない」を表すことも
よく使われるのは以上のような表現です。
そのほか「わざとじゃないんだ」といいたい場合、動詞「mean」を使って、
It was not what I meant to do.
(それは私が意図していたことではない)
I didn’t mean to do that.
(そんなことをするつもりはなかった)
というふうに言い表すこともあります。
相手に誤解されないためにも、さくっと覚えておきましょう。