これまで小学校、中学校、高校、大学と、義務教育も含め様々な英語勉強を行ってきた中で、一番身についたなと感じたのが大学時代の学習法でした。一番自由な時間があったからかもしれません。
ということで、今回は私が大学時代に実施した英語教材や勉強法の中で、英語の発音上達に一番役に立ったなと思うものを皆さんにご紹介したいと思います。
ロゼッタストーン(アメリカ/イギリス)
独学で英語をマスターしたい人、やり直し英語、英会話レッスンを始める前の準備学習としての教材を探している人に、おすすめの英語学習ソフトです。独学で身につけることが困難な「通じる発音」を集中して鍛えることができます。
レッスンは、文法、リスニング、読解、ライティング、会話、発音、復習などがあり、これらが変則的に配置されているので、学習者は自然と総合的な英語スキルを身につけることができます。
各レベルの所要時間は30~50時間が目安となっていますので、5つのレベルを終了すると合計150~250時間分のレッスンボリュームになります。毎日1時間のレッスンを週に3回行えば、1年で約150時間になりますので、それ相当の学習ができるといってよいでしょう。
詳しくはレビューを書いているので、そちらを参考にしてみてください。
ヒアリングマラソン
アルク社のロングセラーです。英語通信教育としては老舗ですので、知名度も高いのではないでしょうか。
ヒアリングマラソンの特徴は、毎月新しく制作したテキストで学習できるという点です。「今、世界で使われている英語」の中からさまざまなシーン・ジャンルの音声を素材として扱ったテキストで、毎月「新鮮な」英語を学習することができます。
そのため、実践的な英語コミュニケーションの場ですぐに役立つ、リスニングの即戦力が身につきます。
音声素材による効率的なトレーニング方法の違いに着目しているのもヒアリングマラソンの優れた点です。コンテンツそれぞれの特性に合わせたトレーニングを行うことで、ニュースやドラマ、インタビューといった素材の違いによる「聞き取りのコツ」を身につけることができます。
3か月トピック英会話ハートで感じる英文法(NHK出版)
【中古】単行本(実用) ≪語学≫ NHK3か月トピック英会話 ハートで感じる英文法 / 大西泰斗/ポール・マクベイ【中古】afb 価格:280円 |
ここからは、英語発音に役立った書籍・テキストを紹介します。
まず文法をざっと復習するためのテキストです。発音が聞き取れないという場合、基本的な文法力が不足していることが原因のひとつにありますので、ざっとおさらいできるテキストとして紹介します。
NHK教育テレビで2005年7月~9月に放送されていたそうですが、私はたまたま本屋さんで手に取り、内容を見てすぐに購入を決めました。
高校までの英文法というと、”主語・述語・目的語・・”だったり、S+V+Oだったりとまるで私の苦手な数学の公式のようで、小学校までは好きだった英語も、学年が上がるにつれてだんだんと嫌いになってしまっていました。
ところがこの本では、そんな英文法が ”ネイティブが持つイメージ” や ”ネイティブが感じるフィーリング” で描かれていて、文系の私にはすっと理解できる内容だったのです。
そもそもネイティブスピーカーは英文法を公式で理解してきたのではなく、”フィーリング” で理解してきたのです。私たちが小さい頃から日本語を理解するように。ネイティブの感じ方で英語を理解したい方にはぜひお勧めしたい本です!
英語耳 練習用CD付き(株式会社アスキー)
英語耳改訂・新CD版 発音ができるとリスニングができる [ 松澤喜好 ] 価格:1,728円 |
「発音できない音は聞き取れない」という帯の言葉が印象的なこの本は、発音の練習にぴったりで、私が学生時代にアルバイトでやっていた主婦の方への英会話教室の教材としても使用していました。
同じく帯に書かれている、「あなたはbutとbatを区別して発音できますか?」という質問に、ドキッとした方も多いのではないでしょうか?
私も今ではきちんと区別して発音もできますし聞き取りも出来ますが、この本に出会わなければ今もマスター出来ていなかったでしょうし、同じようにyear とearの区別も出来ていなかったと思います。
発音は英語学習の中でわりと後回しにされがちですが、発音を勉強することは英語を理解する近道だと私は思っています。発音がわかると他の教材を使っていても理解が早いですし、英語の本を読む際も速く読めるようになります。英語のリズムが自然に身につくからです。
そのリズム感で、会話も理解できるようになります。逆に言うと、発音がきちんと出来ていないままでは、リズムよく読めないし会話の理解にも時間がかかる気がします。発音はぜひ優先的に取り組んでいただきたいものです。
月刊CNN English Express CD付き(朝日出版社)
CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2017年 11月号 [雑誌] 価格:1,239円 |
こちらは定期購読もので、1ヶ月1440円で2007年から2010年まで購読していました。途中資金不足で飛ばしてしまった時期もありますが、私の英語力が飛躍的に伸びたのはこの雑誌のおかげだと思っています。
この雑誌では通訳の学校でも取り入れられている「サイトトランスレーション」という方法で、英語の語順で文の頭から情報を処理し、英文を訳していく練習が出来ます。
取り上げられているテーマはアメリカのCNNというニュース番組からのもので、それぞれ1分から10分程度の内容のものなので、上で紹介したテキストでの勉強を進めてきた方には「ちょっと難しいけれどチャレンジできるレベル」だと思います。
旬なニュースをテーマにしながら発音や時事単語も勉強できてしまう、おまけに通訳の訓練も出来てしまう優秀な教材だと思います。
上記の勉強方法などを参考にしていただきながら、文法や発音、単語力を身につけたら、あとは英会話学校に通ったり、外国人が多く集まる場所にくり出したりして「実践」することが一番重要になります。やっぱり英語は「相手」があって初めて成立するものですからね!